岡本株式会社のリーディングカンパニーとしての技術と、
モノづくりにかける情熱が生み出したナショナルブランド「脱げないココピタ」。
その一足は、フットカバーは脱げやすいという「業界の常識」を覆し、
足もとを綺麗にみせるためには仕方がないと諦めていた消費者の心を掴んだ。
お客様のお悩みを解決したい、その一心で、
部門部署の垣根を越えた商品開発がスタートした。
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研究開発
「脱げ」に関するメカニズムを研究。
独自評価方法の開発に取り組む。「なぜフットカバーが脱げるのか?」「どうすれば脱げないのか?」
歩行中の靴や足の動きを観察、分析し、脱げのメカニズムを研究。機能性を評価する独自の評価方法を、マーケティング本部や品質保証部と連携しながら日々検討を重ねて開発した。ストッパーの位置や角度、長さなど、ミリ単位の調整を行いサンプルの評価を何度も行った。
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A.Jさん 2015年入社
メカニズム研究では、検証したいことが既存の機器では測定できず、自分たちで測定方法を一から考えなければならないことがありました。アイデアを持ち寄り、試行錯誤を重ねて測定方法をつくり、検証しました。大変でしたが、自分たちで道を切り拓いているような楽しさを覚え、やりがいも感じました。
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調査
消費者へのアンケート調査を実施。
フットカバーに対する不満点やお客様の認識を
改めて確認。およそ9割の人が脱げることに悩んでいるという事実を確認。「脱げるけどしょうがない」というフットカバーへの切実なニーズと、その課題解決の先に大きな可能性があることがはっきりした。
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Y.Aさん 2018年入社
調査部門ではレッグウェアのお困りごとからスタイルの変化など様々な切り口から調査を行い、市場ニーズを探索しています。ココピタの調査結果ではフットカバーユーザーの9割以上が「脱げる」不満を抱いていたことから非常にニーズが高いと見込んでおり、結果としては一時欠品となるほど反響がありました。
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企画
業界の常識を覆すフットカバーの実現へ。
靴の製造工程を学び、
「脱げやすい」理由と「脱げない」形を追求。これまでフットカバーにはなかった、靴と靴下、足と靴下の間で発生する摩擦力に着目し、靴メーカーにて靴の製造工程を一から学ぶ。「コの字型」が歩行の際の縦のズレと横のズレをホールドし脱げない設計を目指した。ストッパーを最大限に活かすために、糸の選定から行い、より効率良くかかとをホールドする設計に。「脱げない」と言い切れる商品は「不可能だ」と言われ続けてきた業界の中で、圧倒的な差別化を目指した。
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ロゴ・パッケージデザイン
「脱げない」驚きを、ロゴとパッケージで表現。
一目でこれまでにない
機能性が伝わるデザインを追求。人間工学にも基づき設計された「コの字型ストッパー※特許第6449036号」によって「脱げない」フットカバーであるという機能性をひと目で伝えられるロゴ、パッケージを企画。繰り返し行った引っ張り検査の様子をヒントに、実際にココピタを履いた足でその様子をパッケージ上で再現。「薄い」「浅い」「脱げない」という、これまでのフットカバーとは異なる新しさを表現することに成功した。
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プロモーション
体験から実感、そして共感へ。
共感の拡散をテーマに、プロモーション戦略を展開し、ココピタの魅力を広く発信。パッケージの世界観との連動を図り、引っ張り体験用の足型を採用したプロモーションを展開。引っ張り体験を発売前のモニタリング調査にも導入し、店頭においても同様に引っ張り体験キットを設置した。さらに、一般の方が体験して驚いている様子を動画コンテンツとして展開。引っ張り体験や動画という新たなプロモーション戦略によって魅力の拡散を図った。
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販売
商品と売場、売場とお客様を繋ぐために。
売場の声を大切にしながら、商品を育成し、
シェア拡大を図る。企画、開発をはじめ、多くの人の想いの詰まったこの商品を、一人でも多くのお客様のお手元にお届けし、「脱げない」喜びを実感していただくことが販売の使命。お客様に一番近い「売場」の声を大切にしながら、店舗スタッフへの商品の勉強会開催なども実施し、売場に寄り添った営業活動を展開。
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A.Yさん 2012年入社
売れるポイントは、売場でいかにこの機能性をお客様に実感いただけるかだと思いました。まず店舗に協力してもらうために、店舗スタッフ向けの勉強会を実施し、実際にお客様に引っ張っていただけるマネキンを設置しました。すると次々にお客様が引っ張って驚かれ購入されていき、大ヒット商品になりました。